アスリートマネジメントシステムとは|部活動で使う機能と選び方

公開日:

2026.9.25

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アスリートマネジメントシステムは、選手の測定結果や日々のコンディション、ケガの情報などを整理し、指導やチーム運営に活用するためのシステムです。英語のAthlete Management Systemを略してAMSとも呼ばれます。

導入を検討するときは、機能の数に加えて「練習前に誰が何を確認できるか」を確かめてください。データを集められても、担当者が必要な情報にたどり着けなければ、現場の仕事は変わりません。

この記事では、部活動やクラブチームがAMSを選ぶときに確認したい項目と、小さく運用を始める方法を紹介します。

AMSで管理する情報と現場での使い道

AMSでは、種類の異なる情報を選手と日付に結びつけて扱います。対応する情報や連携できる機器は製品によって異なるため、必要な用途を先に決めておくと比較しやすくなります。

AMSが扱う4種類の情報と現場での使い道。測定値・コンディション回答・ケガ記録・練習日誌を選手と日付で束ねる

管理する情報

確認したいこと

活用する場面

スプリントやジャンプの測定値

前回からの変化、同じ条件で測った集団内での位置

個人面談やトレーニング計画の振り返り

睡眠や疲労などの回答

本人の普段の状態と違う点

練習前の声かけ

ケガの記録と参加状況

経過、現在の制限、確認すべき担当者

練習内容の共有

練習日誌の記述

数値には表れない本人の感覚や課題

スタッフからの返信や対話

オーストラリアスポーツコミッション(ASC)が運営するAISも、AMSを選手やチームのデータの追跡、分析、レポートを通じて意思決定を支える仕組みとして説明しています。データの保存と、その後に誰がどう使うかを一緒に設計する考え方です。ASC/AISのAMS解説

Excelやフォームを使い続けるか迷ったときの考え方

Excelは自由な集計に向いています。フォームは入力内容をそろえて回収するのに便利です。少人数のデータを一人で管理し、必要な確認ができているなら、今の方法を続ける選択もあります。

見直しを考えたいのは、同じ選手の情報を探すために複数のファイルを開くようになったときです。例えば、測定結果を開いてから体調の回答を探し、さらにケガ台帳の日付を照合している場合です。選手名の表記が違えば、記録が別人として扱われることもあります。

担当者が増えると、どのファイルが最新かという問題も起こります。自分の手元では更新済みでも、監督が見ている資料には反映されていない。こうした確認や転記が増えたら、情報の置き場所と更新方法を整理する時期です。

ファイルが分かれている状態と、選手と日付で置き場所をひとつにした状態の比較図

まず一週間だけ、データを「入力する時間」と「探してまとめ直す時間」を分けて記録してみてください。後者が負担になっているなら、導入相談でも解決したい仕事を具体的に伝えられます。

選ぶときに実際の画面で確認したいこと

説明資料を見るだけでなく、普段扱っている一種目のデータで確認するのがおすすめです。複雑なデモ用データより、自分たちが毎回入力する項目のほうが運用を判断できます。

  • 選手と測定日を指定し、過去の記録まで確認できるか。

  • フォームの回答を、スタッフが使う一覧やグラフにつなげられるか。

  • 秒、cm、kgなどの単位と、記録の良い方向を取り違えずに設定できるか。

  • 個人の推移とチーム比較を、目的に合わせて表示できるか。

  • 選手向けに見せる内容と、スタッフが扱う内容を分けられるか。

  • 初期設定、日常の更新、担当交代を誰が担うか決められるか。

費用については、月額だけでなく、必要な人数や追加アプリ、初期設定の支援範囲も確認します。使いたい機能がどのプランに含まれるかを、自分の運用に当てはめて確認することが大切です。

CORISEを使う場合の基本的な流れ

CORISEでは、フォームや既存データの取り込みから始め、ダッシュボードやレポートへつなげられます。選手向けのCORISE Meも用意されています。CORISEの機能紹介

例えば、10mスプリントを定期的に測っているチームなら、最初に選手、測定日、タイムをそろえます。スタッフは個人の折れ線グラフで変化を確認し、同じ測定回のチーム比較も確認します。個人レポートには今回の記録と過去の推移を配置します。

面談では、そのレポートを見ながら測定時の感覚を聞きます。「タイムが変わった」という事実と、「何が関係していそうか」という解釈を分けて話すと、次の練習で確認したいことを決めやすくなります。

レポートの作り方と選手への伝え方は、測定結果を選手へフィードバックする方法で詳しく説明しています。

日々のコンディションを扱う場合も考え方は同じです。入力するフォームだけを作って終わらせず、確認する担当者と、選手へ返す方法まで決めておきます。大人数を少人数で確認する手順は、高校サッカーでのコンディション管理の進め方にまとめています。

最初の導入範囲は一つの仕事に絞る

初日からチーム内のすべての情報を移す必要はありません。「月に一度の測定レポートを作る」「朝の体調確認を共有する」など、困っている仕事を一つ選びます。

導入は一つの仕事に絞る3ステップ。困っている仕事を選ぶ、範囲を決めて1週間試す、回ってから広げる

開始前に、利用する選手、項目、入力頻度、確認担当者を決めます。試行中は入力漏れや名前の重複、単位の不一致を確認してください。表示ができたら、担当者以外でも同じ情報を見つけられるかを試します。

選手のデータを扱う目的と閲覧する人も説明します。特に体調やケガの情報は、共有範囲を広げすぎない運用が必要です。システムの権限設定と、チーム内の取り扱いルールを両方確認しましょう。

一つの仕事で運用が回ることを確認してから、ほかの測定項目や日誌へ広げる。この順番なら、何が便利になり、何がまだ手作業として残っているかを把握できます。

導入相談には今使っている管理表を用意する

AMSの比較で知りたいのは、自分の現場で毎日使えるかどうかです。導入相談では、匿名化した管理表やフォーム項目を見せると、必要な設定と運用を具体的に話せます。

CORISEの導入を検討している方は、選手数、現在の管理方法、時間がかかっている仕事をお知らせください。今のデータを使って、どこから始めるかをご相談いただけます。

CORISEの機能と導入相談を確認する