渋谷スポーツ未来会議2025で戦国フィジカルソクテイ測定会を担当しました

公開日:

2025.12.15

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2025年12月13日、渋谷スポーツ未来会議2025にて、S-CADE.は小学生〜中学生(+一部大人)を対象とした測定会を担当しました。

当日は、スポーツを入口に、学び・地域・健康をつなぐ熱量のある場で、測定という行為が単なるテストではなく、前向きな体験に変わる瞬間を何度も見ることができました。


今回のテーマ:戦国フィジカルソクテイ

今回の測定会は、ただ記録を測って返すだけでは終わらせない設計にしました。
測定結果をもとに、戦国時代を生き残った武将のキャラクターに重ねてタイプ分けし、強みの見え方や伸ばし方がイメージできる形でフィードバックする。これが「戦国フィジカルソクテイ」です。

数字の良し悪しだけで終わらず、自分の特徴が分かり、次に何を頑張れば良いかが見える。そうすると、測定は評価ではなく、成長の起点になります。


測定結果からおすすめスポーツまでつなぐ

今回は武将タイプのフィードバックに加えて、測定結果からおすすめスポーツも提示しました。
さらに、その競技で求められるフィジカル要素(スプリント、ジャンプ、切り返し、反応、柔軟性など)が一目で分かるパネルも準備し、結果を次の行動へつなぐ導線までセットで設計しました。


今回の測定項目と、見ている能力の意味

今回の測定は、楽しさと運用性を前提にしつつ、光電管・ジャンプマット・リアクティブデバイス等を用いて、データ品質も担保できる構成で実施しました。測定項目は以下の通りです。

1) 体格(体重、身長、座高)

成長の土台となる基本情報です。競技適性を断定するためではなく、成長(伸び方)を理解し、過去と未来で比較できるようにするための指標として扱います。座高は、体の使い方の特徴や成長のパターンを考える際の補助情報になります。

2) PHV(Peak Height Velocity:身長が最も伸びる時期)の考え方

成長期の評価で重要なのが、今その子がどの成長段階にいるかです。
PHVとは、思春期に身長が最も伸びるピークの時期を指し、そこを境に体の変化が大きくなります。

  • PHV前:体が軽く、動きのキレが出やすい一方、筋力やパワーはこれから伸びやすい

  • PHV付近:身長が急に伸びて動きが不安定になりやすく、違和感や痛みが出やすい時期

  • PHV後:筋力やパワーが伸びやすく、トレーニング効果が出やすい

同じ測定結果でも、PHVの前後で解釈は変わります。今の成績だけで判断せず、成長段階に合わせて伸ばしどころを示すことが、子どもたちのフィードバックでは特に重要だと考えています。

3) 5mスプリント

加速の最初の一歩(出だしの鋭さ)を見るテストです。短い距離で勝負が起こる競技では特に重要で、初速で差をつけられる強みが表れやすい項目です。

4) レーンシャトルドリル(B.Leagueフィジカルテスティング)

加速・減速・方向転換を繰り返す能力を見ます。単純な持久力ではなく、切り返しの質、繰り返し動作での安定性、スピード維持の得意・不得意が出やすいのが特徴です。

5) カウンタームーブメントジャンプ(CMJ)

脚のパワー(瞬間的な出力)と、地面に力を伝える技術を見ます。跳ぶ能力はもちろん、走る・止まる・切り返すといった動作にも関わる基礎指標です。

6) 助走なし最高到達点

届く高さという分かりやすいアウトカムで、子どもたちが結果を直感的に理解しやすい指標です。CMJとセットで見ることで、跳躍の得意・不得意の説明がしやすくなります。

7) Functional Agility Square Test(FAST)

反応や判断の要素を含みつつ、複数方向への素早い移動(アジリティ)を評価します。スプリントやジャンプだけでは見えにくい、動きの賢さや切り返しの質が表れやすい項目です。

https://www.mdpi.com/2411-5142/10/2/126

8) 握力

全身の基礎的な筋力レベルの目安として用います。体格やトレーニング状況の影響も出やすいため、他項目と組み合わせて解釈し、納得感のあるフィードバックにつなげます。

9) 長座体前屈

柔軟性(主にハムストリングス〜腰背部周辺)の目安です。柔らかさはケガ予防だけでなく、フォームの作りやすさや動きの余裕にも関係するため、トレーニング提案の入口として活用しました。


ちゃんとしたものを、面白おかしく

私たちが目指しているのは、学術に触れたつもりがないのに、気づけば触れている体験を、現場に実装することです。

ちゃんとしたものを、面白おかしくやる。
その積み重ねが、研究と現場をつなぎ、スポーツやフィジカルの世界を身近で前向きなものに変えていくと信じています。

当日ご参加いただいた皆さま、運営の皆さま、ありがとうございました。
S-CADE.は今後も、測定を起点に理解と行動が生まれる場づくりを続けていきます。