

公開日:
2025.7.1


日本の高齢化は進み、総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は2020年の28.6%から上昇を続け、2070年には38.7%に達すると予測されています。そして、高齢化に伴い、国の医療・介護費は膨らみ続け、国家財政の圧迫、現役世代の負担増が起きています。

弊社はこのような現状に対して、長年、スポーツ科学分野で培った体力測定、体力強化ノウハウを活かして、高齢者の「健康寿命の延伸」「介護予防」に貢献したいと思っています。それにより、医療・介護費の削減だけでなく、高齢者の「より豊かな生活」を支援したいと考えています。


サルコペニアとは、加齢により筋肉量や筋力が低下する状態で、主に高齢者に見られます。転倒や骨折のリスクを高め、要介護の原因にもなります。原因は運動不足や栄養不足、加齢によるホルモンの変化などが関与しています。予防には、バランスの取れた食事と筋力トレーニングが重要で、早期発見と対策が健康寿命の延伸に繋がります。

歩行速度は全身の筋力やバランス能力を反映する重要な指標であり、アジアサルコペニアワーキンググループでもサルコペニアの評価指標として採用されています。特に下肢筋力の低下は歩行速度の低下に直結し、転倒や要介護のリスクを高めます。日常的な速歩や筋力トレーニングにより歩行能力を維持することで、サルコペニアの予防と健康寿命の延伸に効果が期待されます。


高齢者施設のスタッフの皆様が、大変お忙しい中で「正しい体力測定の方法」を学ぶことに限界があり、専門性の無い中で行われる測定では、担当者によって測定結果に差が出る等が発生してしまい、正しい測定を行うことが困難です。 また、利用者さま(高齢者)の体調等に左右され、測定に想定以上の時間が掛かり、本来のケア業務を圧迫しています。

測定結果を利用者さま(高齢者)に説明しても、その数値の何が良いのか、悪いのか、どのような意味があるのかを伝えるには専門性が必要で、利用者さまからの納得が得られづらい。それにより、利用者さまのモチベーションの向上や、ご家族との信頼関係の構築に繋がらない、というお話を現場の皆さまより伺いました。

専門性の無い、且つ多忙な中で一人ひとりの体力データを細かく分析して、個別最適な運動プログラムを考案するのは非常に困難です。そのため、結果的に運動プログラムの作成に多くの時間を費やすか、経験則に基づいた画一的な運動プログラムになってしまい、ケアの質の向上に繋げづらい現状があります。


弊社はこれまで多くのアスリートの体力測定、測定結果に基づいたトレーニングメニューの考案を行ってきた経験から、高齢者施設の利用者さま(高齢者)向けの体力測定の代行・レポート自動作成と、そのデータに基づく運動プログラムを提供する「CORISE for シニア」を展開しています。


歩行力や俊敏性、筋力、バランス、柔軟性、体組成を数値化しサルコペニア診断や転倒リスクを把握する体力測定を行います。そして、測定結果から利用者さま(高齢者)の体力タイプの診断、サルコペニアの進行度の評価、その方にお勧めの運動プログラムを一人ひとりご提案させていただきます。
(測定内容:10メートル歩行、TUG、握力、椅子立ち上がりテスト、バランステスト、長座体前屈、BMI etc.)
<アセスメントシートのご提供>
各測定結果やその結果から分析した利用者さま(高齢者)の体力タイプの診断、サルコペニアの進行度の評価、その方にお勧めの運動プログラムをまとめたシートをご提供いたします。

日常生活動作や生活の質を筆記形式でテスト(日常生活テスト・遂行機能テスト)し、認知機能が実生活に与える影響を把握します 。そして、スポーツ科学で確立された方法に準拠し、ADL(日常生活動作)とQOL(生活の質)を評価します。

筋肉の破壊が起きると尿中に出てくる「タイチンNフラグメント」という物質の量を尿検査によって計測します。この検査は「サルコペニア」を予測するための手掛かりとなります。嗅覚に優れた線虫という生物が、尿に含まれる「がん特有の匂い」を検知することで早期癌を発見します。「高精度」且つ「低コスト」な検査を身体に負担をかけない形で実現します。


本プログラムは、CORISE for シニアの監修を務める工学院大学・桂良寛教授が発表した最新研究で効果が確認された「エキセントリック運動」を基に設計しています。65〜84歳の高齢者が週1回の集団での運動と、週2回以上の自宅での運動を8週間実施した結果、太ももの筋力が約38%向上し、椅子からの立ち上がり時間がほぼ半減。さらに歩行やバランス能力も改善し、日常生活がより安定して快適になったことが報告されています。確かな科学的根拠に基づく運動だからこそ、安全かつ効率的に体の力を引き出し、自立した生活を力強く支えます。


測定結果に基づいた、エキセントリック運動を始めとする個別最適な運動プログラムに取り組むことで、施設のご利用者さま(高齢者)の総合的な運動能力の向上や、ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)の向上、健康寿命の延伸を実現いたします。

施設のスタッフの皆さまがご利用者さま(高齢者)毎に個別に作成していた「健康状態報告書」も、弊社の体力測定システムとアセスメントシートのご提供により、報告書作成の時間が大幅に短縮でき、スタッフの皆さまの業務効率化を実現することも可能です。

専門性、且つ信頼性の高い体力測定と測定結果の丁寧なフィードバック、専門家による個別最適な運動プログラムの実施により、一連の取り組みが施設自体の魅力に繋がり、その他の高齢者施設との差別化にも繋がります。



これまでスポーツ科学分野(350チーム、16,000名以上のアスリートを支援)で培ってきた体力測定、体力強化ノウハウを提供いたします。実際に体力測定に使用する機材は、日本サッカー協会やB.LEAGUEの全球団にも導入頂いています。


慶應義塾大学関連スタートアップの研究・開発力に基づき、大学との緊密な連携、最新の研究知見をサービスに反映し続けています。弊社の体力測定及びフィードバックのシステムは、学術論文でも活用される精度・有用性を持ち合わせています。
<監修メンバー>
工学院大学 基礎・教養教育部門 保健体育科 教授 桂良寛

慶應義塾大学 体育研究所/健康マネジメント研究科 准教授 稲見崇孝氏



二種類の料金プランからご希望のプランを選択することが可能です。シンプルプランに加えて、ベーシックプランはプロファイルシート(アセスメントシート)のご提供や高度な分析・フィードバック、個別最適な運動プログラムのご提案等が含まれます。


株式会社S-CADE. 代表取締役 CEO
山口翔大
私たちは、慶應義塾大学で長年にわたり高齢者の身体測定と研究を続けてきました。そこで得られた知見をもとに、「歩く力」をはじめとした身体機能を見える化し、誰もが自分の健康を理解し、維持・向上できる社会の実現を目指しています。科学的根拠に基づいたサービスとして、高齢者の“これから”を支える一歩を届けてまいります。